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静岡市の税理士 酒井文人税理士事務所通信

静岡市の税理士 酒井文人税理士事務所通信

7月3日 硫黄岳

日程 7月3日(土)
場所 八ヶ岳 硫黄岳
天気 晴れ、山頂付近ガス
ルート 桜平→夏沢鉱泉→オーレン小屋→夏沢峠→硫黄岳山頂→赤岩の頭→オーレン小屋→夏沢鉱泉→桜平
メンバー 嫁さん(途中でデポ)、俺。


 火曜日に唐松岳に行ってきたので、今度は近場でいいとこないかな?できれば温泉があっていいとこ?
と探していたら、ありました。夏沢鉱泉!山小屋なのに、天然温泉がある!素晴らしい!!
ってことで、即決定。しかも、山頂まで3時間弱というお手軽ルートだった。
嫁さんの体調もいまいち良くないとのことだったので、ちょうどよい。

 例によって仕事が終わってから速攻で帰り、晩飯、仕度をして出掛ける。
いつもの52号線だ。52号のカーブは全て体で覚えている。52号から12号、20号線へ出てどんどん進む。
進むのはいいが、初めて行く登山口。この道で合っているのか不安だったが、三井の森を越えたところで
「桜平 車で30分」という看板があって、ほっとした。が、ほっとしたのは一瞬だった。
街頭なんか当然ない。車のライトだけが頼りの中、林道を進んでいく。
しかし、この道がぼっこぼこ。その上、ぐわんぐわんに曲がりまくっている。
先の読めないぼっこぼこのカーブを、体が上下左右ななめ右に揺られながら進んでいく。
まさに、酷道である。酷道一号線だ。
隣を見ると、嫁さんがガーガー寝てる。体は360度いろんな方向に動いている。
まるで、怪しい宗教の祈りのように体を揺らしている。
大きなギャップでちょっと目を覚ましたので「よく寝ていられるな~」と愚痴を言ったら
「だって、眠いんだからしょうがないじゃない!!」と逆キレされた。
酷妻である。道は酷道。隣は酷妻。地獄だ。

なんとか、桜平の駐車場に着き、早速寝ようとするが酷道の興奮が冷めず、いまいち寝つけない。
やっと寝付けた、と思ったら、隣に車が来た。この隣の車がひどかった。
何時に来ようと構わないが、エンジンは切ってくれ。俺たちは隣で寝てるんだ。
ターボタイマー装着車でも、こんなにアイドリングしなくてもいいだろ。セレナにターボ車ってあんのか?まさか、ターボチューン?
ムカムカしていたら、逆隣にも車が来た。アイドリングサンドイッチだ。
2台は別グループだった。セレナのグループのおばちゃんが、もう1台のグループのおっちゃんに
「オーレン小屋へはどうやって行ったらいいですか?」って聞いてた。
おいおい、勘弁してくれよ。ルートも知らんで山来るな。あんた、次は遭難してるよ。

そうこうしている内に起床時間。朝飯食べて、身支度して、8時に車を出る。
歩き出して5分位だろうか。嫁さんが座りだした。どうやら、突然体調が悪くなって、立っているのも辛いらしい。
それでも、登りたい気持ちで歩を進めるが、ダメだ。車に戻る、というが、せっかくここまで来たのだ。
せめて、夏沢鉱泉まで行こう。行って、温泉に入ってゆっくりすればいい。と話をして、なんとか夏沢鉱泉に着く。
ここで嫁さんをデポして、4時間後に戻ってくると約束して、一人で硫黄岳を目指す。

道2
夏沢鉱泉からオーレン小屋までの道。よく整備された登山道を進む。
樹林帯の中を通るので、気分がとてもいい。見上げると澄み切った青空が見えた。

沢
こんな沢もあった。いい感じ♪

オーレン小屋に着くと何人かの登山客が休んでいた。
ここで、夏沢峠経由か赤沢の頭経由かで考えたが、時間もあまり無いので、まず、山頂!
ってことで、夏沢峠経由で硫黄岳を目指した。これが、大当たり!
赤沢の頭からオーレン小屋までは視界の無い樹林帯の急斜面の下りだった。
急登は嫌いじゃないけど、オーレン小屋から夏沢峠までの道は快適そのものだった。

道
オーレン小屋から夏沢峠までの道(ちょっとピンボケ)。
鳥のさえずりが耳に心地よく響き、青空の下をてくてく歩く。

夏沢峠
夏沢峠から硫黄岳を望む。爆裂火山口が、ドカーンと見えた。まさに、爆裂!

山頂下
山頂下。ここまで来ると、ガレ場になってくる。
ここらへんで20人くらいの登山ツアーの団体とあった。
あるおばちゃんに聞くと、3泊するツアーで今日が3泊目らしい。
八ヶ岳を3泊かあ。いいなあ~~~~~。なかなかいい老後を送ってらっしゃる!
帰りも2組の登山ツアーと出くわした。土曜日だからだろうか?いずれも20人くらい。
仕事とはいえ、20人からのおばちゃんおっちゃんを引率するガイドさんは大変だなあ、とちょっと同情。

山頂にて
山頂到着!老けたなあ、俺。

山頂から
左から、赤岳、中岳、阿弥陀岳。去年、赤岳に行った。中岳の下に小さく行者小屋が見えた。

稜線
左、硫黄岳小屋から横岳の稜線。硫黄岳~横岳~赤岳~阿弥陀岳の稜線の美しさは素晴らしかった。
写真の写りが悪いのが悔しい。
この稜線を縦走してみたい。

頂上でのんびりしていたら、11時30分。おお!そろそろ下山しないと約束の時間に遅れてしまう!
と、ちょっと急いで赤岩の頭を目指す。しかし、下から見る稜線がキレイ!!
ちょっと歩いては立ち止まり、また歩いては止まりで、全然進まない。
八ヶ岳は日帰りで来てはいけない山域だ。今度はテントを持ってこよう。
やっと赤岩の頭に到着。またここで疲れてないけど休憩。だって、きれいなんだもん。
しかし、嫁さんの事が気にかかる。「夜中に俺が苦労して運転している間にグースカ寝ていたバチだ。ざまあ見やがれ!」
なんてことは、微塵も思わず、嫁さん目がけて一気に夏沢鉱泉へ。

このコースは林道、樹林帯の道、枯れ木の道、ガレ場と道も頻繁に変化し
おまけにきれいな沢もあるし小屋もあるし水場もある。
安心して歩けるし、単調じゃないから歩いていて気持ちいい。
そして、なにより、景色がサイコー。
夏沢鉱泉も温泉も嫁さんによると、とてもよかった、とのこと(俺は入ってない)
日帰りルートでは文句無くマイベストです。




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